2022年7月27日
コロナ感染症が増えていますが、今回はあえてサル痘のお話です。
サル痘てどんな病気?
サル痘ウイルス(Monkeypox virus)によって感染します。
発熱や発疹、リンパ節の腫れなどが見られる。
致死率は低い。
潜伏期間は7日~21日程度。
人から人への感染はまれではあるが、体液や飛沫などで汚染された寝具などにより感染があり得る。
少し調べてみました。
1970年代にザイール(コンゴ共和国)で初めて報告されました。その後はアフリカを中心として発生し、アフリカの風土病として認知されてきました。
日本では現在のところサル痘における感染者の報告は2022.7.25に1症例となっています。
アジア県内で発生が非常に少なく、日本で1症例のみとなっています。
(今後の増加については不明です。)
WHOは7/23に『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』と宣言しました。これは2020年に新型コロナウイルス感染症に対して出されたものと同様です。
WHOの見解として緊急事態とありますが、サル痘は比較的コントロールしやすい感染症と考えられます。それは天然痘ワクチンが有効(85%以上)とされているからです。
ウイルス研究者の間では1974年以前の出生者は天然痘ワクチンの予防接種を受けているため殆どの割合で発生予防効果があるとされています。
天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。
僕は1977年生まれで予防接種を受けていません。
国内では天然痘ワクチンは製造されていますが、バイオテロなどの緊急事態が起きたときなどを含めた備蓄用とのことです。
サル痘の予防接種ワクチンとして認可が下りるかは不明です。
(サル痘では国内利用可能な薬事承認された治療薬はありません。)
国内で発生がありましたが、日本の医療は十分に対処できます。
ワクチンに関しても、研究に関しても最先端を行っていると思います。
正しい知識をつけインフォデミック(不確かな情報の流布)が起きないように冷静に対処するころが一番だと思います。