2023年7月22日
※例のごとく、文章が長いのでの動画にしました。
そっちでも同じことを言っております。
歯科と切っても切り離せない銀歯。
銀色だから銀歯。
正式名称(?)『歯科鋳造金銀パラジウム合金』
通称キンパラ
組成
金:12%
パラジウム:20%
銀:50%
銅:20%
その他数%
今回は『パラジウム』です。
パラジウムはロシアと南アフリカが世界に2大産出国です。
ロシアは世界の40%を占めているそうです。
戦争のせいもあり、このパラジウムと金が高騰しています。
その結果
歯科用金属が値上がり。
保険点数が上がり。
患者様の負担になります。
横に少しそれましたが、値上がりの話ではなくこの『パラジウム』の毒性の話です。
歯科用金属の中に含まれる『パラジウム』は『ニッケル』『コバルト』と共に金属アレルギーを引き起こしやすいことは有名です。
感作率38%と最も高いことが有名です。
『パラジウム』は唾液に溶け、イオン化した金属が血流に流れ込み体内に影響を及ぼすことがあります。
ドイツでは、妊婦や小児に歯科治療で『パラジウム合金』などが禁止になりました。
スウェーデンでも、『パラジウム合金』は妊婦と小児には完全に使用禁止です。
ここで確認です。
銀歯を入れられている方は確認してください。
金属と接している、歯ぐきが黒くなっていませんか?
これはメタルタトゥーと呼ばれるものです。
イオン化した金属によって引き起こされています。
まさしく健康被害の一歩だと感じます。
普通、ピンク色の歯ぐきにこんな色のものありませんよね?
保険治療で認められている普通の素材です。
実は僕の口の中にも、僕の両親の口の中にも入っていました。
僕の歯ぐきも、メタルタトゥーがありました。
現在はハイブリッドレジン素材やセラミック素材などに変更しました。
僕は保険医です。
保険治療は素晴らしいものと思います。
我々日本人に向いているシステムだと思います。
今回の主題のことは、時代の変化とともに、解明され解ったことだと思います。
しかし不足している部分も否めません。
当院は極力金属を使わないメタルフリーを心がけています。
保険で使える、ハイブリットレジンの歯もあります。
何年も使用していますが、素晴らしいと感じています。
もちろん、保険が適応できな部分もあります。
保険診療には明確に(厚生労働省が)認める素材と認められない素材があります。
治療に関しても同様です。
メタルフリーのメリットは大きいです。
しかしデメリットもあります。
ジルコニアセラミックという素材があります。
どの歯科院の先生もいい素材というでしょう。
審美性
耐久度
質感
全てにおいて僕はパーフェクトと思っています。
しかし原則保険外です。
このため自由診療となり治療費が高額になります。
ジルコニアを保険適応にしてほしいと思います。
本当に熱望します。
色々課題はあるとは思いますが、僕たちの健康には替えれません。
健康は財産です。
全ての人が持つ至上の財産だとおもいます。
メタルフリーとはこの財産を確保する重要な考え方だと僕は思います。
金属アレルギーで悩まれている方。
もしかしたら?とおもわれるかた。
メタルタトゥーが気になっている方。
一度、お暇な時に相談に来てください。
院長