唾石とは何ぞや?
2023年7月20日
先日珍しい症例を見させていただきました。
『唾石』です。
唾石とは何ぞや?という事で少しだけ紹介。
唾石(だせき、英: salivary stone)とは、唾液腺内部や唾液を分泌する管内に生じることがある結石である。なお、この唾石ができたために起こる疾患を、唾石症(英: sialolithiasis)と呼ぶ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%BE%E7%9F%B3
ということでウイキペディアからパクりましたすみません。
唾液の組成は99.4%が水です。
その他に有機成分と無機成分があります。
ついでなので唾液の話として、唾液の組成を記しました。
1. 水
2. 有機成分
唾液アミラーゼ、マルターゼ、血清アルブミン、血清グロブリン、ムチン、尿酸、尿素
3. 無機成分
Na、K、Cl、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウム
4. その他
この中の炭酸カルシウムが唾液腺の中で固まった物を言います。
というわけで本日摘出手術を行いました。
流石に術中の写真はありませんが、除去した唾石を紹介します。
ん?と思うサイズですが、これが唾液腺内部に存在しゴロゴロとしていることを想像していただきたい。
結構なストレス。
違和感。
今回舌下腺の開口部(舌の下の唾液が出る部分)にあったため切開は僅かでした。
しかも、舌下腺の中でゴロゴロ動く。
結構大変です。
なんとか摘出。
後日消毒となり、経過観察いたします。
なじみのある『歯石』とは異なる石灰化物です。
フジデンタルクリニックはこのような小手術も行っております。
気になることなどがありましたら、相談にいらしていただければ幸いです。
あまり口腔のことで悩まないでください。
すっきりとしましょう。
健康が一番です。
院長