2024年3月21日
歯ぐきにニキビができたという話を聞きます。
『自分でつぶしたよ。』
こんな会話もあります。
歯医者さんはこの一言で色々考えます。
サイナストラクト、フィステルなどを疑います。
これはれっきとした病気で、結構危険。
簡単に思えるけど、後々に歯周組織の破壊につながり、抜歯につながる可能性を示唆しています。
では、サイナストラクト、フィステルとは何?
これは瘻孔と言い、立派な歯科疾患です。
これをまとめてみました。
根尖性歯周炎による歯ぐきのできもの(サイナストラクト)は、口内炎のような粘膜の病気ではないため、放っておいても自然に治ることはありません。
根っこの先にできた膿の袋は、周囲の骨を溶かしながら徐々に大きくなっていくため、最終的には抜歯に至ってしまうケースもあります。
体の中(歯の根っこの部分)と外側が交通しております。
歯周組織の破壊が起きているのです。
放置していたらどうなる?
この膿の部分が次第に大きくなり、隣の歯に侵食していきます。
最終的には・・・歯を失うことになります。
歯科領域での病気は本当に小さく狭い世界です。
たかが1センチにも満たない世界で、色々な細菌が悪さをして、身体を破壊しています。
人間ドッグで肺や胃などに黒い、小さい影があったとします。
やはり、心配で治療しますよね?
僕は糖尿病になってしまい、現在も治療中です。
体が発した、小さい信号を見逃して放置した結果、糖尿病に至りました。
健康は財産です。
たかが歯、されど歯。
でもでもでも歯は歯。
健康の入り口だと思います。
今回サイナストラクトについて語りましたが、もう図を見てください。
図一つで分かることが多いと思います。
今回患者様資料として図版は【歯科医師向け歯科業界サイトwhitecross】様よりお借りいたしました。