2025年7月18日
「虫歯が深くて神経を取らないといけない」と言われたことがある方に、ぜひ知ってほしい治療法についてお話しします。
神経を取ると、歯の寿命が短くなる
虫歯が深く進行すると、多くの歯科医院では「神経を取りましょう」と提案されます。確かに、痛みは治まりますが、神経を取った歯は栄養供給が断たれて脆くなり、将来的に割れやすくなってしまいます。
神経を取った歯の平均寿命は10〜15年程度と言われています。できることなら、神経は残したいですよね。
MTAセメントで神経を守る
当院では、「MTAセメント」という特殊な材料を使った歯髄保存治療を行っています。
MTAセメントは、高い殺菌作用と封鎖性を持ち、深い虫歯でも神経を保護しながら治療できる優れた材料です。神経に近い部分まで虫歯が進行していても、神経を取らずに済む可能性が高くなります。
MTAセメント治療のメリット:
- 神経を残せるので、歯の寿命が延びる
- 歯が割れるリスクが減る
- 痛みが少ない
- 治療回数が少なくて済む
費用について
MTAセメントは保険適用外の材料ですが、当院では患者さんの負担を考えて、15,000円で提供しています。
一般的な歯科医院では3万〜8万円が相場ですので、できるだけ多くの方に神経を残す選択肢を提供したいという思いから、この価格設定にしています。
※当院での治療費用は費用はMTA処置とその後の詰め物の治療こ合わせてです。
すべてのケースで適用できるわけではありません
ただし、虫歯の進行度や感染の状態によっては、MTAセメントでも神経を残せないケースもあります。まずは診査・診断をしっかり行い、最適な治療法をご提案します。
まとめ
「神経を取る」と言われても、諦めないでください。MTAセメントという選択肢があります。
大切な歯の神経を守り、長く自分の歯で噛める未来を一緒に目指しましょう。気になる方は、お気軽にご相談ください。


