2021年8月17日
沖縄県では緊急事態宣言が伸びており出かけることがほとんどなくなりました。
僕の夏の楽しみの一つであるダイビングができなくなり寂しい思いをしております。
やることといえば、自宅にYoutubeを見ているか、ゲームしているか、酒を飲んでいる不健康な休日です。
久々に学生時代に読んだ本を引っ張り出し読書と洒落込みました。
本日はお酒は無しです。
本のタイトルは深夜特急。
もう知らない人はいないかと言うぐらいバックパッカーのバイブル。
この本はインドのデリーから乗合バスでロンドンに行ってみたい。
その思いたちで、仕事をやめ今の生活を放り投げて行動した「私」の物語です。
1986年刊行の小説なのです。
僕がこの本を読んだののは2002年。
私歴でいえば、歯科医師になった年でした。
当時、外来診療のない基礎講座に在籍しており仕事をサボるために図書館に入り浸っていました。
その中で見かけた1冊でした。
というか全3巻の膨大な小説の1部です。
話の内容は簡単にいえば主人公がバックパックをしながらロンドンに到着した。
身も蓋もなく言えば以上ですが、当時の僕には憧れと強い嫉妬がありました。
ただ単純に羨ましい、全てを投げ打ってのバックパッカー。
お前、将来どうするねん。
そういった感情だったと思います。
歯科医師になって基礎を選んだ自分と対比してなぜか悔しさがありました。
自分は大学院に行き分子生物学を専攻し博士号を取り基礎の道を歩みました。
が、なぜか臨床医として方向を転換(?)し現在に至ります。
自分語りが多くなりましたので元に戻します。
この主人公の選んだバックパッカーとしての旅行記は非常に吸い込まれる話です。
作者の沢木先生の文章も非常に読みやすいものです。
本当にいい作品です。
このコロナ禍では外出ができなく、色々な実体験ができません。
Youtube も非常に面白いのですが、読書という形で旅行記を読むのも一興と思います。
よければ読んでみてください。
沢木耕太郎 深夜特急