PCRの増幅効率
2022年1月16日
PCRについて考察。
大学院時代、薬理学講座にて分子生物学を学んでいるときよく勉強不足で怒られたことを思い出しますw
PCRはある遺伝子(設計図)を鋳型として増幅する方法です。
ベースとなる考え方はPCR1サイクルで鋳型遺伝子が2倍になります。
日本では40サイクルの増幅がスタンダードです。
つまり、増幅効率を無視してもPCR40サイクル(Ct値40)では
1個の遺伝子を2,4,8,16,32・・・・と増やしていきます。
40サイクルとなると1,099,511,628,000
非常に高倍率です。
あくまで増幅率100%ととした場合ですので、数字の上です。
実際にはもっと劣るでしょう・・・。
コロナウイルスが体内に入り、症状が出ます。
もちろん一定以上のウイルス量がなければ症状として発現しません。
体内に免疫があります。
これは自然免疫と獲得免疫があります。
特定マーカーに対して攻撃するのが獲得免疫でこれがワクチンです。
コロナウイルスが体内に入り症状が発現すると、体内の免疫機構が働き戦います。
その結果、免疫物質が勝ち得て症状が軽減します。
これが治癒です。
しかしウイルスはまだ潜んでいます。
この時点でPCR検査をしても陽性と出ます。
かなり少ない確率ですが、高齢者や幼年者など免疫が低い方にはこの時点でも治癒した方と接すれば感染します。
ウイルスに感染し、治りました。
と言われる場合でも、体内にウイルスがあり他者にうつす可能性を否定できません。
やはり、治ったとお医者様にいわれても検査をし自らの体内に感染の元がないことを確認すべきではないかと僕は思います。
治癒=コロナウイルスゼロ ではありません。
検査によって確認をし、互いの安全を確認しあってください。